こんにちは、MARCUS(マーカス)です。
「リーダーになってみると、プロジェクトマネジメントがうまくいかない」「どうすればチームをうまく引っぱっていけるのか?」「良いリーダーになりたい!」
そんなプロマネの悩みに、お答えます。
本記事の内容
その① チームにモチベーションを与えるリーダー論が分かる本
その② 全体を見渡すリーダーとしての視点を養う本
がむしゃらに作業をしていた「スタッフ時代」から、晴れてリーダーやプロマネに昇進すると「なんだかプロジェクトがうまく進まない」「自分ががんばっても空回りしている感じがする」って悩みますよね。
それはずばり、「リーダーとしてのあなたの言動」が原因かも
人の上に立つ立場になると「マネージメント・スキル」や「リーダーシップ」といった今までは求められなかった新たなスキルが必要になります。
チームの結果がそのまま成果物の出来につながりますので「部下の仕事のでき次第で、プロジェクトが成功するかどうか決まる」と言ってもいいでしょう。
つまりは、部下の働きぶりがそのままリーダーである「あなたの仕事の評価に直結する」ということですね
ですので、リーダーとなったあなたには、どのように部下のモチベーションをうまく引き出し、能力を発揮してもらうかというスキルが求めらます。
しかし残念ながら、リーダーとしての言動や振る舞いというのは周りにいる上司や先輩に聞いてみても、「個人的な経験則で漠然としたアドバイス」しかもらえないことが多く、「いまいち腑に落ちない・自分には合わない」なんてことのばかりです。
そこで今回、わたしがオススメしたいのは「書籍での学習」です。
書籍の良いところは、以下の4点です。
①色んな分野の著名人の経験を、お手軽な値段で共有できる
②空き時間に、自分のペースで読める
③自分に合わない・気に入らないことは、無視できる
④多読や、あとからの読み返しで違った発見がある
ちょっと前置きが長くなりましたが、今回はわたしが実際読んでみてオススメしたい「プロジェクトマネージメントの本」についてご紹介します。
ご紹介する書籍を読む終えれば、「チームをうまく牽引するためのリーダーとしての心構え」がわかるようになると思いますよ。
それでは、プロマネ歴12年でPMPのわたしが書いていきます。
目次
プロジェクトマネジメントの本5選
リーダー論の本もいろいろありますが、今回はプロマネをしているわたし自身が「ふだんの仕事を進めるのに役に立った本」を厳選してご紹介します。
紹介する本の切り口
①チームにモチベーションを与えるリーダー論が分かる本
②全体を見渡すリーダーとしての視点を養う本
それでは、ご紹介していきます。
リーダーの仮面:「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法
「職場の雰囲気がよくなると、成果が出るんじゃないか?」と、感情をマネジメントしようとしてはダメです。実際は逆です。雰囲気がよくなるから成果が出るのではなく、成果が出るから結果的に雰囲気がよくなるのです。
「感情論は不要!リーダーの責任は部下を成長させること!」
わたしはこの本を読んで、バットで頭を殴られたような衝撃を受けました。
一般的なリーダー論とは、全く逆の発想を与えてくれます。
本書では、リーダーがフォーカスすべきなのは、「ルール」「位置」「利益」「結果」「成長」の5つだけで、これだけに絞ってマネジメントすれば、「カリスマ性も、人間的魅力も不要だ」と言っています。
人間関係や仕事上のトラブルに見舞われ、「リーダーとしてどう振る舞えばいいか」と迷ったときには、5つのポイントだけを考えれば、感情に振り回されることなく解決できるという考え方です。
「尊敬されたい」「すごいと思われたい」「嫌われたくない」そんな個人的な感情を優先してしまっていませんか?
リーダーをいう仮面をかぶって、適度な緊張感を部下との間に保ちながら振る舞うことで、結果的に組織の発展や目標達成につながり、部下の成長や成果としての報酬にもつながる。
「いい人ぶっても務まらない、部下や会社にとって、本当によいリーダーとは何なのか?」
リーダーとしての本質的な役割について考えさせられる良書です。
マネジャーの最も大切な仕事:95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力
組織において常に「人」が中心にあり、そして「日常」に解があるということ。それはつまり、マネジャーひとりひとりが、チームや部下にとってやりがいのある仕事が毎日少しでも前に進むよう支援することで、組織は劇的に変わり得るということだ。
「いかにして組織としていかに成果を出すか?」「そのためには、マネージャーはなにをすればよいか?」という問いに対し、当事者たちとの1万2000という日誌やりとちの中からその傾向と答えを導き出した本です。
サンプリングしたプロジェクトを例に「生産性や創造性が上がるファクター」「障害や阻害要因となるファクター」などを具体的に解説してくれているので、内容もわかりやすく、自分ごとに引きつけて読むことが出来ます。
人は日々の感情やモチベーションによって、仕事の出来が変わるという人間主義の立場にたって、スタッフを統率する「マネージャーの最も大切な仕事」について解説しています。
スタッフとどう接すればよいのか悩んでいるリーダーには、多くの気付きを与えてくれること間違いなしです。
外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント
本書は一般的なPMBOK解説書とは異なり、プロジェクトマネージャーやリーダーとしての「すべし」と「すべからず」についてポイントをまとめた解説本です。
リーダーシップ開発で世界トップシェアのヘイグループに所属する筆者が、自身の経験も踏まえ、リーダーとして仕事を成功させる「ノウハウ」を署名人の教訓や歴史的な事例などを引用しながら、平易な言葉でわかりやすく書いています。
・「勝てるプロジェクト」を見極める
・成否の半分は「人選」で決まる
・「嫌われること」を恐れない
「プロマネあるある」とそれに対する原因や注意点が、ずばり的を得て書かかれていますので、チームを取りまとめる立場になったら、ぜひ一度は読んでおきたい良書です。
初心者でも経験者でも、本書のポイントをおさえておけば「プロジェクト成功の確率がグッと高くなる」ことを体験できますよ。
ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か
主人公アレックス・ロゴは、ある機械メーカーの工場長。長引く採算悪化を理由に、突然、本社から工場閉鎖を告げられる。残された時間は、わずかに3か月。それまでに収益体制を改善しなければ、工場は閉鎖され、多くの人が職を失ってしまうことになる。半ば諦めかけていた彼だったが、学生時代の恩師ジョナに偶然再会したことをきっかけに、工場再建へ向けて意欲を燃やし始める。
TOC(制約条件の理論)について書かれた本ですが、本書のあらすじからもわかる通り、小説形式で書かれていますので、サクサク読めます。
アメリカの生産管理やサプライチェーン・マネージメントに大きな影響を与えた制約条件の理論とは、「制約にフォーカスして問題解決を行えば、小さな変化と小さな努力で、短時間のうちに、著しい成果が得られる」というゴールドラット博士が提唱した理論です。
何の脈略もないように見える問題でも、全てを「制約と非制約」に分けて、フォーカスすることで、本当の制約を見つけ出すことができれば、短時間で大きな変化が起こせるという「全体最適化の手法」を解説しています。
本書ではTOCについて、工場の立て直しや家庭内での問題解決を例に書かれており、読み進めると原理や手順が自然と頭に入ってきます。
リーダーにオススメする理由は、あらゆる問題解決には「全体を見渡す視線・目線が大切だ」という全体最適化の考え方が、組織管理にもとても有効だというところです。
プロジェクトの問題に対して、スタッフだけでは手詰まりになっているようなときに「リーダーとして違った切り口で解決の糸口を提供」できたら、一目おかれる尊敬される存在になれるでしょう。
本書でも書かれていますが、「仕事だけではなく、私生活でも使える理論」ですので一度読んでみることをオススメします。
クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?
なぜ、プロジェクトは予定どおり進まないのか――そんな誰もが抱えるジレンマを解消する。これまで考慮されてこなかった人間行動の特性を踏まえ、プロジェクト・マネジメントにTOC(制約理論)を応用したクリティカルチェーン、我々の常識を覆し、パフォーマンスを飛躍的に改善するソリューションを提示。
プロジェクトマネージメントの仕事をしていれば「クリティカルチェーン手法」は、誰でも一度は聞いたことがあると思います。
クリティカルチェーンは、スケジュール上で短縮することのできない工程「制約条件」をつなぎ合わせた最長となる日程線のことです
プロジェクトマネージメントでは、QCD目標(品質、コスト、スケジュール)を達成することゴールとしますが、その中でもスケジュール管理を重視すべきです。
なぜなら「過ぎてしまった時間は、誰も取り返すことができない」からです。
本書では、「クリティカルチェーンとはなにか?なぜ必要なのか?」また、「管理することの重要性や効果」について事例を用いて、物語で書かれていますので、内容が頭に入りやすく「腹落ち」します。
また、プロマネの悩みの中でも特に多い「なぜ遅れは発生するのか」ということについても、「学生症候群」や「パーキンソンの法則」といった人間心理を例に論理的に解説されているので、メンバーとコミュニケーションするときに役に立つ知識も身につけることができます。
「プロジェクトが遅れる!でも理由がわからない」この本を読むとその理由に気がついた時の快感にハマります。
努力しているのに思うように成果が上がらないと悩んでいるなら、ぜひ読んでみてほしい!という本です。
まとめ プロジェクトマネジメントに役立つ本5選
①リーダーの仮面
②マネジャーの最も大切な仕事
③外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント
④ザ・ゴール
⑤クリティカルチェーン
今回は、プロジェクトマネジメントに役立つ本をご紹介しました。
リーダー論については、いろいろ本が出版されていますので気になった本を何冊もよんでみることをオススメします。
登場人物が変われば、現場で起こる人間関係の悩みは毎回違います。
リーダーシップを発揮しようにも、相手にあった指導やアドバイスを的確にしないと、問題を解決させるどころか、より悪化させてしまうことにもなりかねません。
プロマネになった今後のあなたのキャリアは「リーダーとしての言動の良し悪し」で決ます。
書籍での学習は、「コスパ最強の自己投資」であることに間違いはありません。
この人にならついていけると思われるリーダーになるためにも、自分なりのリーダー像を身につけることが重要だということですね。
それでは、今回が以上です。