こんにちは、MARCUS(マーカス)です。
「なんでプロジェクトマネジメントの資格なんですか」「どんな資格があるんですか?」「取得するメリットってなにかあるのかなぁ?」
そんなあなたの悩みに、お答えます。
本記事の内容
①なぜプロジェクトマネジメント資格なの?
②プロマネ資格で自分に起こる変化(メリット)
③プロマネ資格は、どれを取得すればいいの?
④なぜプロマネ資格は、PMPなの?
今回は、プロジェクトマネージメントの資格について紹介します。
プロマネの資格と聞くと、「資格なくてもプロマネできてるし、今のところ必要ないかなぁ。」「自分はまだ下っ端なんで、あとで勉強します!」「あぁ~、とりあえずいいです・・・」という人がほとんどですよね。
わたしも以前は同じ考えでしたので、よくわかります
ところが、プロジェクトマネジメントを1から学び、資格を取得できたことでわたしのキャリアは、本当に大きく変わりました。
「またまた、大げさなぁ。」「そんなことってある?!」と思うかもしれませんが、まずはちょっとわたしの話しを聞いてください。
プロジェクトマネージャー歴12年でPMPのわたしが、ご説明します。
目次
なぜプロジェクトマネジメント資格なの?
まずは、なぜプロマネの資格をオススメするのかについてですが、「市場に需要があり、大きなチャンスがある」というのが、わたしの理由です。
最近では、業種や規模を問わず、事業変革や組織変革・新規事業開発に力を入れる企業が増えていますね。
国内マーケットの縮小やビジネス環境の変化に対応するため、新たな事業・商品・サービスの創出、これまでにない価値の創造に向けた動きが活発化していることなどもニュースなどでよく見られます。
ようは、「プロジェクト型の仕事の需要が増えている」ということです
そこで、重要となるのが「プロジェクトマネジメントのスキル」です。
転職情報などを見てみると、大手・ベンチャーを問わず「事業推進責任者を採用したい」という求人が多くあり、プロマネの力が今まで以上に求められているなと感じます。
その証拠として、日経BP社の「日経xTECH」が2018年10月に発表した「昇給や昇進に役立つIT資格トップ20」によると、国際資格のPMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)が調査4項目のうち、「実務に役立った」「昇進・昇格に役立った」の2項目でトップ、「転職に役立った」でも2位という結果もあります。
なかなか客観的に説明しずらいプロマネのスキルを証明する手段の1つとして、「プロマネの資格は役に立つ」と言ってもよいでしょう。
ですので、「あなたの市場価値を高めるコンピテンシー」として、プロマネの資格取得がオススメできるということになりますね。
プロマネ資格で自分に起こる変化(メリット)
さて次に、プロマネの資格取得後に、どんな変化(メリット)があなた自身に期待できるのか、わたしの経験から以下の通り。
- 仕事(プロジェクト)の進め方が大きく改善向上する
- プロマネとしてプロジェクトへの関わり方、見方が変わる
- 収入面含め、キャリアップのチャンスが広がる
仕事(プロジェクト)の進め方が大きく改善向上する
仕事を進めるときに「ムダを減らし、マルチタスクが出来るようになること」で、プロジェクトの成功確率を高めることができます。
フェーズに合わせて、なんのプロセス作業をしなければいけないのかということがわかるようになりますので、作業効率が上がるためです。
資格学習で「PMBOKの知識を習得する」から、わかるようになります
プロジェクトではフェーズに合わせて「スコープを決める」「スケジュールを決める」「コストを見積もる」といったことを、作業することになりますよね。
会社によっては、社内にテンプレートや作業手順があったりして、なんの疑問もなくその流れに合わせて、作業を進めているだけかもしれません。
その社内の基準やテンプレートの元になっているのが、PMBOKだということを知っていますか?
「えっ?社内でPMBOKなんて聞いたことないよ」
と思うかもしれませんが、それはあなたが知らないだけで、世界中で運用されている「プロマネに関する知識や手法の基本は、PMBOK」です。
多くの会社や組織では、プロジェクト管理ではPMBOKを手本として運用基準を独自に作成しているのが、一般的となっています。
PMBOKは、立上げ~終結までを5つのプロセス郡と10の知識エリアに分け、プロマネに関する知識や手法を体系的にまとめたガイド本です
PMBOK手法を習得すると、
「今は□□プロセスだから、☓☓に注意して作業を検討しなかればいけない」
「次は○○プロセスだから、今のうちに△△を用意しなくちゃいけない」
「このプロセスでは、◇◇がリスクだから同時に対策しておこう」
というような、トラブルを先取りした行動ができるようになります。
トラブルでプロジェクトが炎上していては、その火消しにどんでもない労力と時間がいりますので、それが予防できれば「プロジェクトの成功確率」は飛躍的に高くなります。
ですので、プロマネ資格の学習過程でPMBOK知識の習得することは、「あなたの仕事の進め方を大きく改善向上させること」になるということです。
PMBOKについてもう少し詳しく知りたい方は、こちらの関連記事で説明しています。
参考にしてみてください。
PMBOKとは?その特徴と活用方法【2つの注意点も教えます】
プロマネとしてプロジェクトへの関わり方、見方が変わる
特にプロジェクトマネージャーやリーダーをしている人にとっては、「視野を広げて、会社経営層並の視点」で業務に関われるようになります。
会社や組織にとっての「プロジェクトの意義や目的まで知らなくてはいけない」と使命感を持てるようになるためです。
PMBOK学習を進めると、事業戦略やビジネスとしての「プロジェクトの位置づけを理解することが重要だ」と定義されているからです
経営幹部やプロジェクトオーナーが「どんな利益や成果物をプロジェクトに期待しているのか」を事前に知る必要があるということです。
もしかすると、今までは上司や幹部から言われたことをそのままタスクとして、淡々と処理するようなプロジェクトをしてきたかもしれませんね。
ですが、それでは自分の仕事に意義を見つけられずに、熱意をもって取り組めなかったのでないでしょうか?
「なんのためにやるのか?」というプロジェクトの目的の重要性を学習したあなたなら、計画への期待値やビジネス上の背景などを、上司に確認するようになるでしょう
そうすることで、もっと上位レベルからプロジェクトを俯瞰することができるようになり、関わり方や見方が変わるようになります。
ただ「タスクを淡々と処理するプロマネ」と「熱意をもって目的達成を目指すプロマネ」では、おのずと結果にも差が出るでしょうし、幹部や上司からの仕事に対する姿勢への評価も変わってきますよね。
収入面含め、キャリアップのチャンスが広がる
これはもうそのままですね、収入面でメリットがあります。
こんな方におすすめ
- 社内の昇進昇格の要件に資格取得がある人
- 将来、独立してフリーランスになりたい人
- コンサルや海外への転職を考えている人
特に独立や転職を考えている人たちは、「資格を取らない理由はない」ですね。
例えば、受注要件のPM(プロジェクトマネージャー)欄に「プロマネ資格」が記載されていることが多くあります。
プロマネ資格がある人がPMでないと、仕事を発注しないというお客さんの意思表示です。
つまり会社にとっては、プロマネ資格を持っている人がいるかいないかで仕事をもらえるか大きく変わってきます。
そうであれば、企業としては、プロマネ資格を持っている人と持っていない人では、どちらを採用したいかは、もう言わなくてもわかりますよね
先程も言いましたが、プロマネとしてのスキルや経験は、なかなか客観的に説明しづらいですし、証明するのも難しいというのが現実ではないでしょうか。
それを証明する手段の一つして、プロマネの資格は必ず役に立ちます。
プロマネ資格は「転職や独立に有利な資格」だとわかって頂けたでしょうか?
キャリアップのチャンスを広げる武器として、資格を取りましょう!
参考
プロマネ資格を取得すると収入面でどのくらいメリットがあるのか知りたいですよね。
そういった方は、こちらの関連記事を参考にしてください。
【知りたい】プロジェクトマネージャーの年収、給料、年収アップ法
プロマネ資格は、どれを取得すればいいの?
プロマネの資格というと、代表的なものは以下の2つ。
①IPA主催のプロジェクトマネージャ試験
②PMP(プロジェクト・マネージメント・プロフェッショナル)
結論としては「PMP(プロジェクト・マネージメント・プロフェッショナル)」をわたしは、断然オススメします。
IPA主催のプロジェクトマネージャ試験
【プロジェクトマネージャー試験概要】
・認定機関:経済産業省(国内資格)
・受験資格:なし(だれでも受験可能)
・受験料:5,700円
・試験日:年1回(毎年4月)
・試験時間:午前・午後で合計5時間
・合格基準:60%以上の正解率
・合格率:12%〜14%
・資格取得後の更新:なし
参考
▼外部リンク:IPAのプロジェクトマネジメント試験のページ
PMP(プロジェクト・マネージメント・プロフェッショナル)
【PMP概要】
・認定機関:米国PMI(国際資格)
・受験資格:あり
・受験料:555ドル(約6万円)
・試験日:毎日開催(オンライン試験)
・試験時間:4時間
・合格基準:非公開
・合格率:非公開(60%程度と言われている)
・資格取得後の更新:3年毎150ドル(約1万6千円)
参考
▼外部リンク:PMI日本支部のPMP試験のページ
2つの違いは?
それぞれを比較すると、大きな違いとしては、
ポイント
・対象人材:IPA⇒高度IT人材、PMP⇒不問
・認定機関:IPA⇒国内資格、PMP⇒国際資格
・受験資格:IPA⇒なし、PMP⇒あり
・資格更新:IPA⇒なし、PMP⇒あり
という点です。
ここで特に気になるのは、「PMPには受験資格がある」ことですね。
PMPの受験には、2つの条件をクリアーする必要があります。
①プロジェクトマネジメントの指揮・監督する立場での実務経験
②35時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講
①プロジェクトマネジメントの指揮・監督する立場での実務経験
実務経験
・高校卒業またはそれに相当する資格(高専卒業):
①60ヶ月間のプロジェクトマネジメント経験を含む
②プロジェクト業務を指揮・監督する立場で7500時間の実務経験
・大学卒業またはそれに相当する資格:
①36ヶ月間のプロジェクトマネジメント経験
②プロジェクト業務を指揮・監督する立場で4500時間の実務経験
という経験が、試験申し込みまでの「8年以内」で必要です。
「プロジェクト業務を指揮・監督する立場」ってなに?と疑問に思うかもしれませんが、決してプロマネを経験していなきゃいけないということではありません。
リーダーや担当者でも、品質やコストなど何らかのプロセスを管理する立場で仕事をしたことがあれば、「経験年数としてカウント」して大丈夫です。
「じゃあ、別にだれでも受験できるんじゃないの?」となりますよね
ダメですよ、経歴をごまかして受験するのはやめておいた方が無難です。
PMP試験の申し込みでは、オンラインで経歴登録をしますが、PMI事務局が抜き打ちで受験者の経歴を「審査」をしています。
審査の対象に選ばれると、決められたフォームにあなたの経歴を記載して、それを会社や会社の上司に承認・証明してもらい、アメリカのPMI本部に郵送しなければいけません。
経歴詐称がバレてしまった場合には、「今後PMI主催の試験を受験することができなくなります」ので、受験資格を持たしてから、チャレンジするようにしてください。
自分の経歴が受験資格を満たしているか微妙な人は、事前に上司に相談してから試験申す込をするとよいですね。
もし、経歴審査の対象に選ばれても上司の証明が得られるようにしておけば、なんの心配もありませんので。
②35時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講
PMI認定機関で事前に講習受講が必要になります。
代表的な認定機関は、以下の通り。
・REP(Registered Education Provider)
・大学
・PMI支部
・企業内教育
・Eラーニング
・研修機関
わたしのオススメは、「Eラーニング」です。
「35時間」というとほぼ1週間の講習会に参加しなければいけませんが、忙しい社会人ではまとまった時間を取るのは難しいですよね。
Eラーニングであれば、仕事終わりなどに自分のペースで学習を進められるので便利ですし、講習会と比べて費用も安くおさえられます。
さらに、連休前になると各社キャンペーンがありますので、それらを利用すれば、さらにお得に受講資格をクリアーすることもできます。
参考
PMP受験条件についてもう少し詳しく知りたい方は、こちらの関連記事を参考にしてください。
PMBOK学習でPMP資格を目指す!【価値あります】
なぜプロマネ資格は、PMPなの?
では、なぜわたしがPMPをオススメするのかについて、結論としては以下の通り。
ポイント
①国際資格であること
②業界を問わずに通用する資格であること
③PMBOKを徹底的に頭に刷り込めること
④実務経験がアピールできること
⑤継続学習が出来る(必須になる)こと
そのなかでも特にPMPのメリットとして、強調したい点をご説明しますね。
「国際資格であること」
冒頭でもお話しましたが、これからは「日本が縮小」していきます。
企業の発展のためには、海外との仕事が当たり前になるでしょう。
日本国内で仕事をしていても「海外支店と合同でプロジェクトを実行する」とか、「海外駐在として現地で勤務する」など、外国人の方と仕事をすることもどんどん増えます。
そんなときに、国際的に通用する資格をもっていることは「あなたのキャリアや経歴に箔をつける」ことができます。
わたしは東アジア、東南アジアで仕事をしてきましたが、はっきりいって日本国内での資格は、海外では役に立ちません。
資格まで日本のものは、ガラパゴス化している印象
MBA(経営学修士)、CPA(米国公認会計士)、PMPなど海外でも知名度のある資格をもっていることで、名刺交換するときに話しのネタにもなりますし、明らかにあなたを見る相手の目が変わります。
ですので、国際化社会が進んでいるこの時代に、プロマネ資格を目指すのであれば、まずは「PMP」をオススメします。
「実務経験がアピールできること」
PMP試験では受験資格がありますので、PMPを持っていることは「第三者機関であるPMIがあなたの経験にお墨付きをくれている」ということです。
IPAのプロマネ試験のように「新人社会人でも、ただ試験勉強をがんばれば取得できるというもの」では、ありません。
IPAのプロマネ試験の合格率が低いのは、誰でも受けられるのが原因?
どんな業界でも同じだと思いますが、目標を達成して仕事を成功させるためには、「キャリアや経験は、知識以上に大切なもの」です。
転職の求人情報を見てみても、転職先の応募要件に「○年以上の経験を有すること」という制約がつくことが多くありますね。
ですので、あなたのキャリアや経験を「資格が証明してくれる」ということでも、PMPをオススメしています。
「継続学習が出来る(必須になる)こと」
PMPの資格は「3年に1回の更新が必要」です。
資格更新には、PDUと呼ばれるポイント制のノルマをクリアーすることが必須で、「PM関連本での自習」「講習会の受講」「PM活動の参加」などで事前にポイントを稼ぐことになります。
「えっ?!そんなの面倒くさい!」と思う人もいるでしょうね
ですが、「継続学習」はとても重要なことです。
世の中の技術や情報は、文明の進歩にともなって日進月歩です。
「昨日の常識は、今日の非常識」なんというのもめずらしくないことは、あなた自身も肌で感じていると思います。
あなたは日頃、自主的に学習していますか?
そんな変化の早い時代に対応していくためには「自分で学習を継続して知識のアップデート」していかないと、あっという間においていかれます。
半ば強制的にはなりますが「資格更新という動機で自主的に学習するということ」は、「自分のスキルアップやキャリアアップのためには有益なこと」です。
わたし自身を含め、忙しさを理由に自分で学習することに腰が重くなっている人には、PMP資格はオススメですよ。
まとめ プロジェクトマネジメントの資格は、まずこれです
ポイント
①なぜプロジェクトマネジメント資格なの?
②プロマネ資格で自分に起こる変化(メリット)
③プロマネ資格は、どれを取得すればいいの?
④なぜプロマネ資格は、PMPなの?
今回は、プロジェクトマネジメントの資格についてご紹介しました。
プロマネ資格を取得するのであれば、「PMPが役に立つ」ということを書いてきました。
「終身雇用なんて、もうありません」
これからは、自分のキャリアは自分で作る時代です。
変化の早い不確定なことが多い今の社会では、自己防衛の1つの手段して資格取得は、より重要性を増していると感じます。
「資格は、あればあるだけ良い!」
まずはPMPを取得して、そのあとIPAやIT資格など自分のキャリア形成にあわせて、関連する資格にどんどんチャレンジしてください。
それでは、今回は以上です。