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組織とは?これから会社での働き方が変わります

こんにちは、MARCUS(マーカス)です。

「組織って、なんですか?」「何で組織が必要なんですか?」「これからの組織って、どうなるの?」

そんなあなたの悩みに、お答えます。

本記事の内容

その①組織とは?その定義と集団との違い
その②日本型組織の特徴(メリット、デメリット)
その③ティール(進化型)組織について

「組織のために・・・」「組織の一員として・・・」社会人として生活をはじめると、よく耳にする言葉ですね。

会社の上司や先輩、もしくはご近所のご意見番的な人から、直接言われたことがあるという人も少なからずいると思います。

では実際「組織ってなに?」と聞かれて、明確に答えられる人はほとんどいないでしょう。

「会社のこと?人の集まり?なんかの集団?」
はい、わかります。わたしも以前はその程度の理解でした

そこで今回は、「組織」についてご紹介します。

読み終えれば、「組織の定義、今後の組織のあり方」がわかるようになると思いますよ。

12年以上プロジェクトマネージャーとしての私の経験を元に書いていきます。

それでは、見ていきましょう。

組織とは?その定義と集団との違い

まずは、組織という言葉の定義から見ていきましょう。

社会科学における組織(そしき、(英: organization)は、共通の目標を有し、目標達成のために協働を行う、何らかの手段で統制された複数の人々の行為やコミュニケーションによって構成されるシステムのことである。

ウィキペディア

一番説明がわかりやすかったウィキペディアを参照してみましたが、それでもまだ抽象的で、なんのことかよくわかりませんね。

では次に、経済学でよく用いられる「チェスター・バーナードの定義」を引用して、さらに組織について見てみましょう。

意識的に調整された、2人またはそれ以上の人々の活動や諸力のシステム

Barnard, 1938

ここだけ見ると、2人以上の活動であればすべてが「組織」と理解してしまいそうですが、人の集まりと言えば「集団」という言葉も思い浮かびますよね。

そこでバーナードは、「組織には次の要件が必要だ」とも言っています。

①組織の目的(共通目的の理解)
②貢献意欲(組織に貢献する個人の意欲)
③意思疎通(情報共有、円滑なコミュニケーション)

ここまでをまとめると、組織とは「2人以上の集まりで、共通した目的を共有し、各個人が組織のために貢献する意欲を持って、円滑なコミュニケーションを有するもの」ということになりますね。

ただの人の集まりである「集団」と、いくつかの要件がある「組織」では違いがありそうなことがわかってきました。

「組織」と「集団」との違いについて

では、具体的にチーム・スポーツで「組織と集団の違い」について考えてましょう。

はてな

野球は「組織」スポーツ?それとも「集団」スポーツでしょうか?

  1. チームは、「ゲームに勝つという共通した目的」を持っています。
  2. 犠牲フライや送りバントなど自分がアウトになっても、「得点を獲得するためにチームの貢献する」という意欲があります。
  3. ベンチからの監督のサインで「チーム全体が戦略を臨機応変に変えていく」ということからも、円滑にコミュニケーションが取れています。

以上のことから、組織の要件となる「共通目的・貢献意欲・意思疎通」が満たされていますので、野球は「組織スポーツ」であると言えますね。

逆に考えれば、監督のサインを無視し、バントを拒んで個人の成績を優先するような選手がいると、「集団スポーツ」と呼ばれるのかもしれません。

ですので、「複数の人が目的達成のために協働する」というポイントが「組織」であるためには、重要なことだということですね。

官僚制組織の特徴(メリット、デメリット)

組織の定義では、「目的別にいくつも組織が存在すること」ができます。

大きな組織の中に、小さな組織を作れるってことですね

会社という大きな組織の中に、総務部や営業部、技術部というような小さな組織がある構成をイメージしやすくなるのでないでしょうか。

このように組織を目的別に細分化して、各組織内で高度に専門性を高めたピラミッド方の階層を構成する組織を「官僚制組織」といいます。

はてな

「官僚制組織」と聞くと、どんなイメージを持ちますか?

「縦割り組織」「優遇が聞かない」「判断に時間がかかる」などネガティブなイメージが先行してしまうのが、最近の風潮だと思います。

しかし、組織論から考えると官僚制も悪いことばかりではありません。

官僚制組織のメリットとしては、

①上意下達の指示命令(意思決定経路が明確)
②支配秩序が整備される
③不確実性の低い環境では、ほぼ完全な組織
④不要なレントシーキングを防止できる

細分化された組織では、スタッフが責任をもつ分担が限定されるので、より集中してスキルや技能を磨くことができ、より高い付加価値を提供することができるようになります。

実際、戦後の高度成長期では、官僚制組織は日本に大きな成果をもたらしました。

世界からの評価では、単一民族の日本はコミュニケーションが容易で職人気質な性格や協調性を重視する島国文化と相まって、おどろくスピードでの復興を成し遂げたと言われています。

日本人は、組織のなかで職人的な技能を発揮することが得意ってことですね

しかしここでのポイントは、官僚制組織は「不確実性の低い環境では、ほぼ完全な組織」という点です。

これが官僚制のメリットでもあり、最大のデメリットにもなります

社会が安定していて、ほぼルーチン化されたかのような作業を淡々とこなしていくという点では、メリットになる官僚制組織ですが、現在のように思いもよらない環境変化が起こる社会ではデメリットにもなります。

細分化された組織で深い階層をもつ官僚制組織では、急激な変化に直面した場合に、情報伝達に時間がかかり、対応するスピードが遅くなります。

機能的で効率的な官僚制組織ですが「画一的な価値観や組織内の空気」による意思決定などが、変化の激しい環境では足かせともなります。

組織に柔軟性がなくなり、合理的に物事を判断するよりも変化を恐れ、「ことなかれ主義」的な行動をするようになってしまうということです。

大きな会社の「大企業病」と言われる状態ですね

最近では、変化に対応できないことが「そのまま会社の存続にかかわる重大な問題」となることから、官僚制組織のあり方が問われ始めていますね。

組織としてはほぼ完全な官僚制組織を、どのように環境変化に追従させていくかが、これからの組織のあり方の課題となるでしょう。

ティール(進化型)組織について

既存の問題点を解決する組織論として注目されているのが、「ティール(進化型)組織」です。

ティール組織とは、社長や上司がマイクロマネジメントをしなくても「目的のために進化を続ける組織」ということです。

指示系統がなく、メンバー一人一人が自分たちのルールや仕組みを理解して独自に工夫し、意思決定していくという点が大きな特徴です。

セルフマネージメント「自主経営型」とも呼ばれます

セルフマネジメントとは、意思決定に関する権限や責任をスタッフに与えて、一人一人が上司の支持を仰ぐことなく、自ら設定した目標や動機によって生まれる力を組織運営に活用することです。

従来は部門化されていた人事、経理、営業、企画などあらゆる業務の実行や判断を個人、チームに任せることになります。

ティール組織には固定化された部門や役割の代わりに、状況に応じて流動的に生まれる階層やチーム、ルールが存在します。

スタッフは組織の活動を円滑にするための道具として、自らこれらを生み出し適切に活用するということが求められます。

ティール組織の組織フェーズ

ティール組織の考え方では、いくつかのフェーズを経て組織が発展するとされています。

ティール組織階層

・Red(赤):個人の力で支配的にマネジメント
・Amber(琥珀):役割を厳格に全うする
・Orange(橙):ヒエラルキーは存在するが、成果を出せば昇進可能
・Green(緑):主体性が発揮しやすく多様性が認められる
・Teal(青緑):組織を1つの生命体としてとらえる

現在の会社組織では、指揮系統は明確にあるが、個人で成果を出せば昇進していけるというOrange型の組織が大半ですね。

ただし、Orange型の弊害として機械のような競争原理の中で働くことで、長時間労働や人間らしさを失うなどの問題が起きています。

そこで最近は、もう少し個人の主体性を尊重し、現場からのボトムアップの意思決定を優先しようとするGreen(緑)型に組織のあり方を見直そうという企業が増えてきています。

ティール組織は万能?

ただ、どの職種にも万能かというと違うと感じます。

軍隊や警察組織であれば、指示系統が明確で各人がその責任を全うするAmber(琥珀)のほうが統率が取れて適しているでしょうし、営業成績が組織の発展に直結するような会社では、Orange(橙)組織の方がより効率的でしょう。

あくまでもティール組織は、従来の組織にあった問題点を解決し「意思決定の早さ」を可能にする「枠組み」として提案された新しい組織の形と理解することが大切です。

もう少しティール組織について知りたいという方はこちらをどうぞ!

まずは、小さなチームで実践してみる

会社全体の組織の形を変えることは無理でも、「まずは一緒に仕事をしているチームの中だけで組織の形態を変えること」をオススメします。

ポイント

個人成果主義でギスギスしたOrange型のチームでは、個人の主体性を重視するGreen型に、みんなで話あって意思決定の方法を変えてみる。

各分野のスペシャリストを集めたプロジェクトチームの場合には、各スタッフにもっと権限や責任を委譲して自由度を持たせ、目的達成を目指す。

そうすることで、個人にやりがいが出て、職場の雰囲気もよくなりますし、「自主性があり変化やトラブルに強いチーム」を作ることが出来ます。

ただし、スタッフに今まで以上に権限をあずける場合には、作業の方向性を担保するために、チーム内での新たなルールや決まりを決めていくことが必ず必要です。

小さなチームの成功が、ゆくゆくは組織全体のあり方まで変えるということにつながる可能性もありますよ。

まとめ 組織とは?これから会社での働き方が変わります

ポイント

その①組織とは?その定義と集団との違い
その②日本型組織の特徴(メリット、デメリット)
その③ティール(進化型)組織について

今回は、組織についてご紹介しました。

組織の前提は、「共通目的・貢献意欲・意思疎通」です。

この前提を忘れると、せっかくの人の集まりもなんの効果や成果の出せない「ただの集団・群衆」となりかねません。

リーダーやマネージャーの人は、その点を重点的に伝えられるようにスタッフを管理することで、組織の成果を最大化できます。

ですので、まずは「自分が組織の目的や貢献する姿、また円滑な情報伝達をするように心がける」ということが重要ですね。

それでは、今回は以上です。

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