こんにちは、MARCUS(マーカス)です。
プロジェクトの仕事に悩んでいる人
『そもそもプロジェクトって、なに?』
『プロジェクトマネージメントって、どういう仕事?』
『何も知らないけど、どうやって学習すればいいの?』
そんなあなたの質問に、お答えます。
本記事の内容
その① プロジェクトとプロジェクトマネージメントについて
その② プロジェクトマネージメントは、PMBOKで学習する
その③ 目指すは、プロジェクトマネージメントプロフェッショナル
いざ、「プロジェクトマネージメントってなに?」と聞かれると、ベテランのプロマネでも、はっきり答えられる人は少ないかもしれません。
今回は、「プロジェクトマネージメントとは?」についてご紹介したいと思います。
学習方法なども合わせてご紹介しますので、読み終えれば、プロジェクトマネージメントの基礎について、理解できると思いますよ。
プロマネ歴10年以上でPMPのわたしが、書いていきます。
それでは、説明します。
目次
プロジェクトとプロジェクトマネージメントとは?
一言でいうと、プロジェクトとは、「始まりがあって終わりのある仕事」のことで、プロジェクトマネージメントはそれを「管理」することです。
プロジェクトとは、独自のプロダクト、サービス、所産を創造するために実施する有期性のある業務である。プロジェクトの有期性とは、明確な始まりと終わりがあることを示すものである。
目的を達成するのために「始まりと終わりのある」活動です。
難しく聞こえますが、実は、私たちの生活は「プロジェクトの連続」です。
例えば、あなたが「Tシャツの似合うかっこいい体になりたい!夏までに3か月で、5kgダイエットする!」と決めたとします。
この場合は、「Tシャツの似合うかっこいい体になる」が目的で、「夏までの3か月」という有期性のあるプロジェクトになり、「5kgダイエットする」が、目的達成のための目標です。
どうですか?
プロジェクトって、身近なものに感じませんか?
わたしの場合は、プロジェクトの定義を知った時に「あれっ?人生ってプロジェクトの連続?なんだそんなことか」って感じたことを覚えています。
繰り返してすみませんが、大事なのでもう一度言います。
目的を達成するための有期性のある活動が、プロジェクトです。
では次に、プロジェクトマネージメントについて見てみましょう。
プロジェクトマネージメントとは、プロジェクトの要求事項を満足させるために、知識・スキル・ツール、及び技法をプロジェクト活動に適用することである。論理的にグループ化され、5つのプロセス群に分類されたプロセスをプロジェクトへ適切に適用し、統合することによって成し遂げられる。5つのプロセスは以下の通りである。
・立上
・計画
・実行
・監視、コントロール
・終結
プロジェクトは目的を達成するために、【Q・C・D】(品質・費用・納期)でベースとなる目標(ベースライン)が決められます。
プロジェクトマネージメントは、それらの目標を達成するために、スコープや資源、コミュニケーション、調達といった要因、制約を管理・統合しながら進めていくプロジェクト活動のことです。
その活動は、立上げから終結までが「5つのプロセス群」でグループ化され、活動の進捗に合わせて、管理に必要な最適ツールや技法を適用します。
これも実は、誰もが「プロジェクト・マネージメント」を普段から自然にやっています。
なぜなら、あまり気にしないだけでその手順や考え方は、わたしたちに広く浸透しているためです。
先ほどのダイエットを例に、「計画」について説明します。
3か月で5kg減らすプロジェクトのために、
・食事と運動を見直すことにした(何をするかスコープを決める)
・食事を自炊するために、調理器具を揃える(調達と費用)
・運動のために、ジムでパーソナルを契約する(資源と費用)
・体重が中々減らなかったら、ダイエットサプリを飲む(リスク対応)
とマネージメント・プランを「計画」します。
立てた計画を「実行」して、体重を「監視・コントロール」します。
体重がなかなか減らなかったら、計画を変更したり、リスク対応策を実行する必要があるかもしれません。
根気強く、計画・実行・監視の【PDCA】を継続し、期限内に目標体重を達成できるようにダイエットを「マネージメント」します。
無事に体重が減ったあかつきには、ダイエット「終結」宣言です。
このダイエット中にしていることが、マネージメント(管理)活動になるということです。
自分で決めた目的や目標を達成するために、わたしたちは自然に私生活の中で、プロジェクト・マネージメントをしているということです。
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そうはいっても、仕事でプロマネをするとなると話が変わってきますね。
ダイエットのように「何となくマネージメント」で仕事を失敗するわけにはいきませんよね。
それでは次に、知識やツールは、何で学習すれば良いのかについてご紹介します。
プロジェクトマネージメントは、PMBOKで学習する
結論からいうと、学習に使用する本は「PMBOK」一択です。
PMBOKは、プロジェクトマネージメントの世界標準として広く使われており、現在、プロマネの間では標準言語として普及しています。
要約本などでPMBOKの基本をだいたい理解できますが、やはり最終的にはオリジナル本を読んで学習することになるでしょう。
PMBOKとは、Project Management Board of Knowledgeの略称で、プロジェクトマネジメントに関するノウハウや手法を世界のプロジェクトマネージャーたちの経験や教訓から体系立ててまとめたものです。
例えば、あなたが外国人と仕事をすることになったとします。
これからはグローバル時代、どんどんそんな機会も増えるでしょう。
PMBOKを知らないと「プロジェクト憲章」(Project charter)を見せてくれと言われても、何のことかわからないということになります。
そうなっては、気まずいですし関係作りも微妙です。
ですので、これからの時代はプロジェクトの学習には「PMBOK」です。
このことは、忘れないないようにしてくださいね。
▼プロジェクトをしていると、PMBOKは「辞書」です。
本当に、何度も何度も読み返します。
一冊は持っていたほうが良いPMBOKですが、おすすめは、Kindleでの購入です。
紙だと重いので持ち運びも大変ですが、Kindleであればいつでもどこでも見れて便利です。
ちょっと値段は高いですが、使用頻度とその重要度を考えれば、安い買い物です。
▼いきなりPMBOKを読むと、難解な日本語にうんざりするかもしれませんw
まずは、要約本を読むことで基本がスッキリ確認できて、PMBOKの理解がさらに進みます。
本書は、各手順やプロセスが図解付きでわかりやすく平易な日本語で説明されています。
まったくPMBOKを読んだことのない初心者の方にも、おすすめです。
目指すは、プロジェクトマネージメント・プロフェッショナル
学習を進めるときに、資格取得を目標にするとモチベーションになります。
プロジェクトマネージメントの資格としてはいくつかありますが、PMP(プロジェクト・マネージメント・プロフェッショナル)の取得を、まずは目指しましょう。
建設業・製造業・IT、どの業界でも通用して、日本国内で受けられるプロマネの資格の中で唯一の国際資格です。
わたしも海外で転職するときに、PMPの資格があったことで給料が上がりました。
日本国内で取得できる主な資格
①PMP(プロジェクト・マネジメント・プロフェッショナル)
②PM(プロジェクトマネージャー試験)
③P2M.
④基本情報技術者試験
⑤ITストラテジスト試験
たとえば、PMPを持っていると海外転職の時に有利になりますし、もし、違う業界で仕事をすることになっても、PMPはプロマネとしての経験・実績の証明にもなります。
ただし、PMP受験で唯一障害となるのは、プロマネとしての経験年数です。
大学卒の人で、36か月の業界経験と4500時間以上(約2年半)のプロマネやプロジェクトリーダーの経験を証明することが問われます。
「えっ?!そんなに経験年数がないと受験できないの?」って思うかもですね。
でも、わたしはこのくらいの経験は積んだ方が良いと思っています。
フリーランスにしろ、海外に出るにしろ、基礎となる技術や経験がある方が成功への近道になるのは間違い有りません。
プロマネであれば、PMP取得をまずは目指しましょう。
PMやP2Mなどは、そのあとでも良いと思いますよ。
▼PMP受験者には、超メジャーな問題集です。
わたしもこの問題集を3周解いて、試験に一発合格しました。
おすすめの勉強法は、赤本で間違えたところを徹底的にPMBOKで理解します。
重要なのは、暗記ではなくツールや手法を「理解」することですね。
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【現役PMPが語る】プロジェクトマネージャー試験の難易度・勉強法とは?
どうも、現役PMPのMARCUSです。 「キャリアアップにPMPを取りたいけど、なんか難しそう」 「PMPを取れと会社に言われたけど落ちたら、恥ずかしい」 「PMP試験前にどんな勉強をしたらいいか、わ ...
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さいごに:プロジェクトマネージメントとは?
ポイント
①プロジェクトマネージメントは、プロジェクトを「管理」すること
②プロジェクトマネージメントの学習は、PMBOK一択
③目指すは、プロジェクト・マネージメント・プロフェッショナル(PMP)
今回は、プロジェクトマネージメントについてご紹介しました。
わたしが思うことは、プロジェクトマネージメントはどんな仕事にも有効で、普段の私生活でも応用の効くスキルだということです。
旅行の計画やイベントの段取りを、テキパキとこなしていく人って、かっこいいし、なんか頼れる存在ですよね。
それでは、今回は以上です。