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【体験談】海外カルチャーショックは、国民文化がわかれば無くなる【本当です】

2020年10月10日

こんにちは、MARCUS(マーカス)です。

外国人とのカルチャーショックに悩んでいる人
『外国人の価値観や性格が、どうすれば理解出来るのかなぁ』
『うまく付き合いたいけど、どうすればわかり合えるのかなぁ』

そんな悩みに、答えます。

本記事の内容

その① カルチャーショックは、国民文化でなくなります 
その② 数値で文化を測る「6次元モデル」という考え方
その③【実体験】マレーシア人の特徴と6次元モデル

最近は、グローバル化が進み、海外で働く日本人が増えました。
国際結婚も珍しくなくなり、街中で外国人に話かけられたり、会社や学校で接する機会も増えたのではないでしょうか?

しかし、異文化と触れ合うと避けて通れないのが、「カルチャーショック」です。
みなさんも感じたことあるのではないでしょうか?

例えば、こんな感じです。

・うまく付き合いけど価値観の違いから、わかりあえなくてじれったい。
・予想もしなかったことを言われたり、されたりして嫌な思いをした。
・違いをわかっていたつもりでも、やっぱり実際には驚いた。

自分で直接体験しなくても、テレビを見ていて海外の習慣や風習に驚いた。
なんていうのも、一種のカルチャーショックですよね。

今回は、「外国人との価値観の違い」を理解する方法をご紹介します。
読み終えれば、カルチャーショックなしで外国人とうまく付き合うスキルが身に付くと思いますよ。

それではマレーシア在住8年の私が、書いていきます。

カルチャーショックは、国民文化でわかると無くなります【本当です】 

外国の方の生まれ育った「国民文化」を調べてください。
そうすれば、その人の価値観や考え方がだいたいわかります。

国民文化とは?
一つの国家の国民の多くが共通の知識としてもち,国民全部にとって妥当性があるとされる文化をいう。

コトバンク

ようするに、その人の育った国の文化や伝統、宗教などのバックグラウンドを理解すると、価値観や国民性の違いがわかるということです。

「当たり前」と思われるかもですが、実は日本人はこれが苦手なんです。
小さい頃から日本人とだけ接して育つ日本人には、異文化を持った人たちと接する機会が極端に少ないです。

異文化への免疫がない、ということですね。

例えば、ヨーロッパなんかはわかりやすい逆の例です。
言葉や文化、歴史の全く違う国同士が隣り合って生活しています。
毎日国境を超えて会社へ通勤して、違う国籍の上司や同僚と仕事をする。

そんなことは、日常茶飯事です。
ヨーロッパの人は’’違い’’を持った人に対して、寛容なはずです。

ところが日本人はというと、学校教育と常識のおかげで、”こうあるべき”という感覚が邪魔して、自分たちと違う異文化を持った人たちをどうしても異質なものとして見がちです。

誰しも、心当たりがありますよね。
ちょっとしたことなんだけど、なんか気に障る。
わかってはいるけど、やっぱり受け入れ難い。

そのことが、「カルチャーショック」をネガティブな感情と結びつけてしまう原因となっていると思います。

それを解消するには、あなたの考え方に柔軟性が必要です。

どうしてそう考えるのか、どうしてそういう行動をするのかについて、国民文化を理解しておけば、事前に予想がつくということです。

外国人のバックグラウンドを知っておけばカルチャーショックを受けたときに、「あぁ、そうか」と納得することが出来るようになります。

ですので、ネガティブな感情を持たずに外国人と付き合うためには、国民文化の理解が重要だということです。

「6次元モデル」という考え方

「じゃぁ、国民文化をお互いに理解し合おう!」
そうは言っても、具体的に何をすればいいかわかりませんよね。

わたしも、そうでした。

例えば、外国人の方がキリスト教を信仰していることがわかったとします。

でもキリスト教と一言で言ってもアメリカ、ロシア、ヨーロッパで信仰する教義の内容が違いますし、さらにそこに性別の違い、学校教育の違い、文化・伝統の違いなどが絡み合ってくると、もうお手上げです。

漠然とはっきりしないそれぞれの要因が絡み合って、どのバックグラウンドをその人の国民文化として理解すればよいのか、わからなくなります。

そこで今回は、文化を相対的に数値化した「6次元モデル」と言う理論についてご紹介したいと思います。

わたしもこの6次元モデルの研修会に以前参加しましたが、目からうろこの連続でした。

めちゃくちゃ、当たっています。
控えめに言って、すごいです。

外国人と接する機会が多い人ほど、この理論のすごさがわかると思います。

マレーシアに8年住んでますが、現地でトライ&エラーするなかで少しづつわかってきたマレーシア人の特徴が、本理論では整然と語られています。

もっと早く知りたかったというのが率直な感想ですが、みなさんには今日特別に「6次元モデル」をシェアします。

それでは、6次元モデルを説明します。

ホフステードの国民文化「6次元モデル」

文化や国民性といったボヤっとした違いを、具体的に数値で表そうというのが「6次元モデル」というフレームワークです。

オランダの社会心理学者ヘールト・ホフステード博士は、1960年代の後半から「文化」という曖昧な対象を研究しモデル化しました。
「6次元モデル」では、人の価値観が文化によってどのように変わるかを6つの次元(切り口)で表します。
文化の違いを数値で表現するので、ある文化とある文化が「似ている」のか「異なるのか」を把握することができます。

6つの次元(切り口)というのは、

ポイント

①権力格差【PDI】
(権力との関係、不平等への対応の仕方)
 権力の弱いものが、権力の不平等を予測し受け入れている程度

②集団主義/個人主義【IDV】
(誰のために行動するのか:所属集団か個人)
 集団主義では、所属集団に忠誠を誓う限り、集団から保護を受ける
 個人主義では。自分自身と直接の家族だけの面倒を見る

③女性性/男性性【MAS】
(動機づけ要因)
 女性性が高いと、弱者への思いやりや生活の質を重視する
 男性性が高いと、業績や成功や地位を重視する

④不確実性の回避【UAI】
(規則や管理か、曖昧で予測不可能のどちらを好むか)
 不確実な事に不安を感じ、それを回避するために信仰や制度を好む程度

⑤短期志向/長期志向【LTO】
(昨日、今を大事にするか、将来を見据えるか)
 短期的な志向か、将来を見据えた長期志向をもっているかの程度

⑥人生の楽しみ【IVR】
(欲求を抑制するか、放縦するか)
 人生を楽しむために基本的欲求をコントロールする程度

具体的なスコアとその傾向については、

実際のところ、本当にこのモデルが当たっているのか知りたいですねよ。
そこで、わたしの住んでいるマレーシアを参考に補足説明します。

外国人と仕事をすると、理由はわからないけど「なんかうまくいかない」。
 そんな悩みに、6次元モデルとその例えをつかってわかりやすく解説しています。
 夕食代くらいの値段で外国人とうまく付き合えれば、損はありません。

 研修会に参加すれば、◯万円します。
 外国人と仕事をする人は、必読の本ですよ。

【実体験】マレーシア人の特徴と6次元モデルの比較

まずは、6次元モデルの数値でマレーシア人の特徴を見てみましょう。
比較データとして、日本とアメリカのデータも書いています。

6次元モデルアメリカ日本マレーシア
①権力格差40(小さい)54100(非常に大きい)
②集団主義/個人主義91(個人主義)4626(集団主義)
③女性性/男性性6295(男性性)50
④不確定の回避4692(高い)36(低い)
⑤短期性/長期性26(短期性)88(長期性)41
⑥人生の楽しみ684257

各国民文化の特徴的な点をまとめてみると、

アメリカ
①権力格差は小さく、不平等をなくす努力をし平等な社会を好みます
②個人主義のスコアが高く、明白なコミュニケーションを好みます
③短期志向であり、絶対唯一の真理を好み、早い結果を求めます

日本
①男性性が高く、秀でることを重視し成功者を称賛します(家庭より仕事)
②不確定回避が高く、曖昧な状況への不安回避のため規則を必要とします
③長期志向であり、現実的な考え方で目的を達成する粘り強さがあります

マレーシア
①権力格差が非常に大きく、不平等を受け入れ権力に依存しています
②集団主義で暗黙のコミュニケーションを好み、仕事より人間関係優先
③不確定の回避が低く、曖昧を楽しみ成功するためのリスクをとります

ということになります。

特徴的なところだけピックアップして説明しました。
日本やアメリカの結果を見れば「あぁ~、そうだな」って気がしませんか。

では以上の結果から、マレーシア人との付き合い方を考察してみます。

マレーシア人との付き合い方

結論からいうと、マレーシアの人とうまく付き合うためには、「人間関係のポジショニング」が大切です。

なぜなら、権力格差が「世界一大きい」という特徴があるためです。

権力格差が大きい
・人々は権力に依存している(階層型)
・不平等を受け入れている
・ヒエラルキーは重要、権威への尊敬は義務
・近寄りがたい上司
・特権を持つ人がいる

例えば、あなたがマレーシア人より年上の会社上司だったとします。
どうすれば、スタッフとうまく付き合えるでしょうか。

彼らは「階層型の社会」を受け入れていますので、あなたの権威を尊敬します。

決してフレンドリーに振る舞うのではなく、威厳をもって接しましょう。
ちょっと距離を保って、こういう人になりたいと思われるような上司になることを心がけなくてはいけません。

ただし、マレーシアの人は「集団主義的」でもあります。
拡大家族や組織等、結びつきの強い内集団を重視します。

ようは、会社でもビジネスライクな付き合いではなく、プライベートでの付き合いを含め、家族のような関係を好むということです。

ですので、スタッフにとって父親のような上司像をポジショニングします。

毎日、スタッフに声をかけ、心配毎や悩みの相談にのります。
機会があればランチやディナーにスタッフを誘い、さらに親睦を深めます。

そうすることで、「権力格差が大きい」「集団主義」という特徴をもったマレーシアの人たちとうまく付き合っていけるようになります。

このマレーシアの結果が当たっているかどうかですが、

わたしの8年の経験から言わせてもらうと、ばっちり当たっています!

以前わたしは、自分が理想と思う上司像で現地スタッフと接していました。
それは、目的や目標は指示するものの、スタッフの自主性を尊重して「毎日の仕事のやり方は個人に任せる」というスタイルです。

しかし、これが大失敗。

スタッフは、わたしから何も言われないことで自分はなにか失敗したのかと不安に思っていたり、家族のような関係にまではまだ至っていなかったので、トラブルや問題があっても、スタッフからは全く報告があがってこないという状況になってしまいました。

その後、なんとか状況を改善することは出来たものの、日本人が思うよりももっともっと”近い”関係作りをしないと、現地ではうまくいかないということを痛感しました。

もちろん、この傾向は「相対比較」なので、すべての人に当てはまるわけではありません。
個人の性格や生まれた世代の差などでも、状況は違ってくるでしょう。

しかし、それでももう一度言いたいと思います。

6次元モデルの結果は、平均的なマレーシアの人の特徴を見事に当てています。
長く関わりを持った人ほど、わたしの意見に賛同してくれると思います。

ですので、「6次元モデル」を使って数値で外国の文化を知ることは、その国の人とうまく付き合うためには、有効な方法となります。

まとめ:カルチャーショックを無くす方法

まとめ

①外国人の国民文化を知ることで、カルチャーショックはなくなる
②国民文化は、「6次元モデル」の数値でかんたんに理解することができる
③モデルの結果は、全員には当てはまらないが十分当たっている

今回は、異文化カルチャーショックを無くす方法を書いてきました。

人間は自分を基準にものを見たり、考えたりします。
自分と違うものに対しては、悪いという感情を持ちがちです。
なぜなら、価値観は強い感情を呼び起こすからですね。

相手の文化を数値化という手法を使って測る「6次元モデル」。
このツールを使えば、異なる志向や価値観を理解するのに役立ちます。

自分とは違うものに対しても、その理由や背景がわかれば、カルチャーショックは自然になくなってくるでしょう。

グローバルの時代です。
外国人との付き合いは避けては通れない時代に、どんどんなると思います。

異文化への許容度が上がれば、海外で働いたり、外国人の友達を作ったりも楽にできるようになりますよ。

それでは、今回は以上です。

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