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こんにちは、建設系工事会社でプロマネをしているMARCUSです。
プロジェクトの成功可否は、メンバーで決まると言っても過言ではありません。
メンバー選びの重要性や、仕事のアサインメントについて解説します。
重要なのは、『まず人選ありき』(ファースト・フー)です。
目次
プロジェクトの成功は、メンバーが握っている
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プロジェクトは、『人』によって計画検討され、実行終息されます。
何よりも『メンバー選び(人選)』が、成功確率を上げる鍵を握っています。
ジム・コリンズの言葉を借りると、
『まず人選ありき(ファースト・フー)』。
適材をバスに乗せ、適所に座らせ、『不適材』をバスから降ろす。
そうすればおのずとバスの行き先は決まります。
ビジャナリー‐カンパニー2
一般的に言われる人材と経営計画の関係について、、、
『良い計画があって、適した人材が集められて実行すれば、結果として事業が成功した』
これは、間違いであるとコリンズは指摘しています。
成功した事業の多くで見られた事実として、、、
『まず優秀な人材が集まり、計画作成・実行することで結果として事業が成功している』
優秀な人材をバスに乗せれば、それだけでバスの行き先が決まるという例えです。
『計画が先、人材が後』ではなく、『人材が先、計画が後』だということです。
プロジェクトメンバーの人選で、プロジェクトの成功確率は高くなる!
プロジェクトでも、同じことが言えると思います。
『良いメンバーを集められれば、それだけでプロジェクトの成功確率は上がります』
『そんなの当たり前だろう』と思われるでしょう。
でも、あなたは良いメンバー集めがちゃんと出来ているでしょうか?
上司から割りてられたメンバーを仕方がないものとして、そのまま受け入れていませんか?
『人材が先、計画が後』をよく肝に銘じておきましょう!
プロジェクトの成功確率が大きく左右されます。
プロジェクト大炎上は、余裕のあるチーム体制作りで避けられる
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プロジェクトには、『遊び』があるチーム体制が必要です。
必要な人材の質と量に対して、ギリギリ100%のチーム体制では危機対応出来ません。
プロジェクトに必要なメンバーの数やスキルは、定常作業を前提にして見積もりされます。
しかし、プロジェクトは予期しないトラブルで炎上することがよくあります。
この時、ギリギリのチーム体制では炎上したプロジェクトの火消しは出来ません。
メンバーの質と量が必要量のちょうど100%の場合は、そのまま受け入れてはいけません。
炎上したプロジェクトの火消しに備えるために、チームに『遊び(余裕)』が必要です。
メンバーの増員やスキルのあるメンバーへの交代を、交渉しなければならないのです。
何も言わないことは、全てにとって損になる!
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メンバーの増員や交代を交渉することは、気がひけることです。
『周りは、みんな少ない人員でギリギリなんとかやっている』
『こんな要求を自分だけすると、自分勝手・わがままと思われるんじゃないか』
『忙しいし、予算も厳しいので、言ってもどうせ受け入れてもらえないだろう』
気持ちはよくわかりますし、実際そうなるかもしません。
ですが、ここで何も言わないことはトータルで考えると【損】なことだと思います。
プロジェクトの成功も失敗もプロマネの評価になる
プロマネは、プロジェクトの成功請負人です。
そうであるならば、プロジェクトを成功させるために全ての可能性を実行するべきです。
周りに遠慮して、メンバーの増員や交代を開始前に交渉しなかったとしましょう。
プロジェクトが炎上した場合に、『実は無理だと思っていました』というのはダメです。
『はあ?!なんで最初に言わないんだ』という反応が返ってくることでしょう。
むしろ、何も言わないほうがマシなくらいです。
同じ状況で、開始前にメンバー増員や交代を交渉して成功していたらどうでしょう?
確かに、その時は『うるさい奴だなぁ』と煙たがられたかもしれません。
ですが、結果的にプロジェクトが成功すれば、全ては水に流され万事OKになります。
周りに遠慮して、メンバー増員や交代を交渉せずにプロジェクトが失敗したら、、、
それは、あなたの評価を下げるとともに周りにとっても最悪の事態につながります。
ステークホルダーに緊張感を与える
もし、開始前の交渉でメンバー増員や交代が【実現しなかった場合】です。
それでも、あなたの真剣な要求はステークホルダーの印象に残り、緊張感を与えます。
こうすることで、プロジェクトが炎上した時にメンバー増員の交渉をしやすくなります。
プロマネの責任を全うする
メンバーの増員や交代要求という気が重い仕事を避けることは、プロマネの責任放棄です。
あなたが気が重い仕事を避けるということは、プロジェクトの成功率を下げる行為です。
結果として、プロジェクトに関わる全てのステークホルダーの利益を損ないます。
プロジェクトが成功することで、全てが笑い話になりますね。
メンバーの力量をスキャニングする
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プロジェクトメンバーに仕事を振り分ける作業というのは、いつでも悩むものです。
『始めて仕事をするメンバーのスキルをどのように測ればいいか』という問題があります。
年齢や経験年数だけで、あてずっぽうに仕事を振り分けるのは一番ダメです。
コンピテンシーやパーソナリティーも考慮し、配役しましょう。
それを測る有効な手段としては、【話しをする】というのが古典的ですが一番有効です。
『好き・嫌い』『得意・不得意』『過去に楽しかった仕事』などを聞き出します。
『好き』で『得意』、『個人の特性に向いていること』を配役できるように努めます。
メンバーのモチベーションを高く保ち、プロジェクトの成功率を高めます。
苦手な仕事を任せるときには、お試し期間を設けるのが有効です!
メンバーに仕事をアサインする
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プロジェクトチームは、一つの組織です。
組織の中には、優秀なメンバーとそれほどでも無いメンバーがいます。
- 比較的簡単なタスクには、優秀なメンバーをアサインする
- 難しいタスクには、プロマネ+それほど優秀でないメンバーで対応する
ありがちなのが、『優秀なメンバーを難しいタスクに配役する』ということです。
そして、『それほど優秀でないメンバーを簡単なタスクに配役』してしまいがちです。
結局は、『難しいタスクはうまくいかず』『簡単なタスクも危うい』状況になります。
八方塞がりの状況に陥り、炎上したタスクの火消しが非常に難しくなります。
そこで、難しいタスクにはプロマネ自らが担当することで八方塞がりを防止します。
プロマネがそれほど優秀でもないメンバーをサポートにし、難しいタスクを片付けます。
優秀なメンバーであれば、簡単なタスクは問題なくこなしてくれるでしょう。
そうすることで、プロマネは簡単なタスクを忘れ、難しいタスクに専念出来ます。
これにより、プロジェクト炎上の可能性を低くすることが出来るという訳です!
まとめ:プロジェクトは、メンバー選びで成功確率が高くなります。
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当たり前のことなのですが、良いメンバーを揃えることが出来ていない事が多いです。
上司や周りに遠慮せず、自分の意見や改善案を提案しましょう。
それが結果として、プロジェクトに関わる全ての人の幸福につながるのですから。😄
それでは、みなさんの参考になればうれしいです。
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