こんにちは、建設系プロマネPMP@のMARCUS(マーカス)です。
「現状を変えたいけど、始めの一歩がなかなか踏み出せない。」
誰しもが、一度は経験があるのではないでしょうか?
「英語が話せるようになりたいから、英会話教室に通いたいなぁ、、、」
「東南アジアに住みたいから、転職して海外就職したいなぁ、、、」
やりたいこと(やらなきゃいけないこと)はあるし、どうすればいいもわかっている。
それでも、最初の一歩が踏み出せない。
「英会話学校に通うには費用もかかるし、英語が全然話せなくて笑われたらどうしよう」
「海外就職してうまくいかなかったら、日本に帰ってきても困るかも知れない」
漠然とした悪い結果を想像して、「まあ、今のままでもいいか」と現状を変えずにそのまま過ごしてしまいがちです。
これが、「変化を恐れる人間の心理作用」からくる行動だったとしたらどうでしょうか?
なにかを新しいことを始めようとすると、不安になることはわかります。
でもそれで、あなたの人生の可能性が失われていたら、大きな損害です。
この記事では、「あなたが新たな一歩を踏み出すため」にどうすれば不安を克服できるのかについて、説明します。
こんな方にお話します
- 現状を変えたいのに、なかなか変えられない人
- どうすれば、変化を起こせるのか知りたい人
- なにかを変える時の注意点を知りたい人
目次
変化を恐れてしまう「現状維持バイアス」に打ち勝つ!
✔ 「現状維持バイアス」という人間の心理現象のせいです!
現状を基準とし、変化を受け入れず固執する心理傾向
たとえ有益であったとしても、知らないものや経験したことのないものを受け入れることに心理的な抵抗が生じ、現在の状況に固執してしまう傾向(バイアス)。
Status quo bias in decision-making(意思決定における現状維持バイアス)
現状維持バイアスとは、「損失を回避しよう」とする心理作用です。
何か変化が起ころうとするときには、得よりも損の方が大きいと感じてしまうことです。
同じ額でも利益より損失を大きく感じ、リスクがあっても避けようとする心理が働きます。
すでに手に入れた物の価値を高く感じ、手放すことに心理的な抵抗が生まれる「保有効果」も、現状を変化させたくないという現状維持バイアスに影響しています。
新規営業先への商品売り込みなどが、わかりやすい良い例でしょう。
他社品より自社の商品の方が「価格・品質・効率・納期」いずれでも優れているのに、
「長い付き合いの会社がある」「使い慣れているから」などの理由で導入を断られます。
客観的に見て、優れているものを選択しないのですから合理的ではありません。
「いいことの裏には、何かあるかもしれない」、「知らない製品だし、不安・怪しい」
さまざまな主観的理由で、客観的に合理的な選択を出来なくなっている状況です。
✔ このベースにあるのが「現状維持バイアス」です。
ビジネスにおける「現状維持バイアス」の影響は深刻です。
「ゆでガエル」という比喩を聞いたことがあるでしょうか。
「沸騰したお湯にカエルを入れると飛び出すが、水から徐々にお湯を沸かすと、カエルは気が付かないうちにお湯の中で死んでしまう」という例えです。
「なんとなく不安だから」「使い慣れているから」
変化の早いビジネス市場の中にあっては、日々変化し競争力を上げていくライバル会社に溝をあけられることになるでしょう。
ただ変化を恐れて行動を取ることが遅れると、取り返しのつかない損失を被ることになるかもしれません。
▼行動経済学で「現状維持バイアス」について学習することが出来ます
客観的に物事を見るクセをつける!
✔ 現状維持バイアスを外す方法は、主観を外すことです。
変化を恐れる状況を解消するには、客観的に物事を評価します。
ポイント
1.定量数値化する
2.第三者のアドバイスをもらう
3.最悪のケースを想定して、損失を見える化する
定量数値化する
何かを比較するときに、具体的な項目の結果を定量的に数値で示します。
「価格」「品質」「効率」「納期」「保証」など、客観的に数値で評価します。
そうすることで、ものやサービスの優劣を客観的に比べることが出来ます。
主観的な感情の入らない、合理的な選択をすることが出来ます。
第三者のアドバイスをもらう
比較する事柄に、利害関係のない第三者にアドバイスをもらいます。
こちらも当事者の主観にとらわれずに、新しいことを選択するのに適しています。
コンサルタントにアドバイスを求めることは、現状維持バイアスを外すにはうってつけです。
最悪のケースを想定して、損失を見える化する
現状維持バイアスは、「損失を回避しようとする」心理作用です。
現状から変化を起こしたときに、想定できる一番悪い状況を予測します。
変化を起こしたときの損失を具体的に知ることによって、最悪の状態をイメージ出来ます。
そうすることで、「漠然とした不安」で行動が起こせないという状況を打破できます。
事前に最悪のケースを想定しているので、そのリスクについては事前に対策出来ます。
リスク対策が出来ていれば、不安もなくなり行動を起こしやすくなるわけです。
「変えるべきもの」と「変えるべきでないもの」
変化を恐れずに合理的な選択をするというと、なんでも変えて良いように聞こえます。
しかし、徹底的にこだわり「変えるべきではないもの」もあります。
✔ プロジェクト(やること)の目的・目標には、こだわる。
ポイント
変えるべきもの :方法、手段、仮設
変えるべきではないもの :目的、目標、本質
当初立てた「目的・目標」には徹底的にこだわる必要があります。
「そもそも何のためにやっているのか?」というプロジェクトの存在意義です。
この意義を変えてしまうと、プロジェクトの存在自体に疑問符が付きかねません。
プロジェクトなどでは、チームが初めの目的や問題から大きく逸れることがよくあります。
メンバーは、どうしても目の前の問題を近視的に解決していくことになるためです。
そうすると、問題解決のために進んでいる方向が「目的」とは逸れることが起こります。
ダイエットに例えると、、、
ダイエットの目的は、人それぞれだとは思いますがキレイに痩せたい、生活習慣を改善したいなど「健康」とキーワードで、ポジティブな目標をたてるはずです。
ダイエットの効果の1つの目安は、体重の変化になります。
しかし体重の減少だけに固執してしまうと、無理な食事制限や過剰な運動を繰り返します。
ダイエットをポジティブな目的で始めたのに、体調を崩すことになりかねません。
これでは、当初の「健康的」に痩せたいという目的から逸れてしまうことになります。
目の前の事象(体重)に執着するあまり、当初の目的を忘れてしまうということです。
ダイエットの方法は色々と試して、目的達成のため変化させることは必要です。
しかし、「健康的に痩せる」という目的は変えるべきではありません。
✔ そもそも、何のためにやっているのか?(やるのか?)
どんなことをするにしても、意図しない変化はつきものです。
ですが、常に「変えるべきではない」遠くのゴールを見渡すことが必要です。
目の前の問題に執着するあまり、目的から逸れたときには「そもそも何のためにやっているのか?」という目的をリマインドし、進む方向を軌道修正していきます。
現状維持バイアスを克服し最善の変化を起こしても、ゴールとなる目的が変わっては進むべき方向がわかりません。
進むゴールが変わっては、何が最善なのかもわからなくなってきます。
「変えるべきではないもの」があることを忘れないようにしましょう。
まとめ:変化に恐れない方法とは!
ポイント
- 変化を恐れるのは、現状維持バイアスのせい
- 現状維持バイアスを外す方法
・定量数値化する
・第三者のアドバイス
・最悪のケースを想定する - 変えるべきものと変えるべきではないものがある
チームを率いていると方向性の間違いが、自分の責任である場合があります。
そのときは、真摯に「自分の間違いを認める」ということに注意しています。
個人のプライドで責任を他人に押し付けたり、責任を認めないことがあってはいけません。
プロジェクトの成功せるために真摯に間違いを認め、進むべき方向をすぐに修正します。
変化に対する恐れには、「個人のプライド」なども影響していると思います。
ですが、変なプライドのせいで人生のチャンスや可能性が失われるのはもったいないです。
変化を恐れずに行動し、失敗したらすぐに反省して、次の方法を探す。
一番みっともないのは、何も行動せずに「茹でガエル」になることですよ!
それでは、みなさんの参考になればうれしいです。
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