Know-how PROJECT MANAGEMENT

プロジェクトは目標よりもまず目的!|現役プロマネが解説します

2020年6月26日

こんにちは、建設系現役プロマネのマーカスです。

プロジェクトを数多くこなしてくると、成功するパターンが見えてきます。

それは、チームが熱意を持ってモチベーション高く、同じ方向を向いて進めている時です。

プロジェクトでは、数値や期限など『具体的な目標』が注目されがちです。

もちろん、プロジェクトの成功は数値で評価されますので目標値は非常に重要です。

ですが、それだけではチーム全員が同じ方向に進み続けることは難しいのも現実です。

『そもそも何のために?』という『目的』が最も大切ではないか?というお話です。

チームメンバーのモチベーションが続かないと悩んでいるあなたにお話します。

【井の中の蛙】にならない、させないことが肝心です!

プロジェクトには、明確な『目的』が必要!

プロジェクトでは『手法や手段』が、【目的】のように語られることが多いです。

【ジャングルに舗装道路を作る】というプロジェクトの場合を、例にすると、、、

幅6mの舗装道路を期限1年以内に予算3億円で完成させるという目標が立てられます。

でもその背景には、周辺住民の生活の利便性を上げるなどの【目的】があるはずです。

道路を作ることは、住民生活の質を上げるための『手段』であって目的ではありません。

生活の質を上げるためには、橋を作った方が良いかもしれませんし電車かもしれません。

大切なのは、道路を作ることはプロジェクトの『目的』ではないということです。

道路を作るという手段の裏側には、そもそも何故やるのか?という目的が必ずあります!

夢がないと、人は熱意を持って行動出来ません。

プロジェクトのリーダーは、チームメンバーに夢を見させる必要があります。

ドライに数値目標を並べただけでは、チームは熱意を持って仕事に取り組めません。

メンバーは、対価を得て仕事をしますのでタスクを与えられれば真摯に取り組むでしょう。

ですが、仕事に対する熱量の差がプロジェクトの結果に影響することは間違いありません。

数値目標だけでは、ダメです。

そもそも何のためにプロジェクトをやるのか?

自分達の仕事は誰の役に立つのか、誰のためになるのか?

プロジェクトの成果は、社会にどう貢献するのか?

そういった自分達の仕事の意義や、プロジェクトの目的をチームで共有します。

そうすることで熱意や使命感を持って、仕事をすることが出来るのではないでしょうか?

人生を振り返っても、同じことが言えます。

良い(偏差値の高い)大学に入りなさい。

そのためには、勉強しなさい。

良い大学に入ることを『目的』として、勉強という『手段』をずっと続けられますか?

どこかで『何で良い大学に入る必要があるんだ?』と疑問を持ちませんか?

私だったら、勉強のモチベーションを長い間持ち続けるのは無理!と断言できます。

それは、良い大学に入ることは『手段』であって、人生の『目的』ではないからです。

将来の夢に近づくとか、希望する職業に就くと言った『目的』がその背景には必要です。

すると、勉強を続ける動機づけが出来て良い大学に入ろうという『手段』を達成出来ます。

プロジェクトには目標よりも、まずは目的が必要な理由

その方が、プロジェクトを実行する効率が良いということです。

1.チームが情熱を持って、同じ方向を向きながら仕事を継続できる

2.プロマネが『重要かつ難易度の高い仕事』に集中出来るようになる

プロジェクトの目的や意義を共有することは、『チームに判断基準を持たせる』ことです。

チームは目的がわかっていますので、その手段で問題が発生しても方向性を失いません。

些細な問題が発生した場合は、その解決をメンバーの判断を任せます。

そうすることで、プロマネはより『重要かつ難易度の高い仕事』に専念出来ます。

メンバーが目的や意義も知らない場合、些細な問題も全てプロマネの判断が必要です。

これでは、プロジェクトの効率が悪く先手先手の行動が取れません。

プロジェクトの効率を上げて、プロマネが重要な問題に専念することが出来る。

これもプロジェクトの目的を明確にすることのメリットでしょう。

プロジェクトの目標の種類は、3つある。

プロジェクト目的は重要ですが、それだけではなにをしていいかが明確にはなりません。

目的達成のため、具体的な行動の指針となる『目標』(手段・手法)が必要です。

東京大学名誉教授 宮田秀明さんの言葉をお借りしますと、

『明確な目標やビジョンのないプロジェクトが成功することはない』

プロジェクトの目標には、3つの種類がある

【合理的計算型】 合理的な考え方で数値で表される目標

【ビジョン型】  ビジョンという形で語られる目標

【ランダム試行型】とにかくやってみよう。とにかく楽しもうなどいい加減な目標

※成功者は、ビジョン型目標を掲げる人が多い。

成功するプロジェクトは、3つをうまく組み合わせる

ビジョンだけでは、具体的な達成方法や手段が明確ではありません。

ドライで合理的な数値目標だけでは、チームのやる気を維持するのは難しいでしょう。

いずれか1つの目標ではなく、3つをうまく組み合わせた目標設定が重要です。

ビジョンでプロジェクトの意義を定義し、数値目標で達成度合いを明確にします。

ハイレベルな目標に関しては、ランダム試行型の目標でメンバーに挑戦を促します。

プロジェクトチームの舵取りは、目的と目標の明確化!

プロマネは、【目的の共有】と【3つの目標設定】でチームの舵取りをします。

そうすることで、メンバーの自発的な行動を促し高いモチベーションを維持します。

『何のために』『誰のために』という意義が、仕事の意欲に繋がると思いませんか?

それでは、みなさんの参考になれば幸いです。

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