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マレーシア人の3つの仕事観とは?|マレーシアで働く方は必見です!

こんにちは、MARCUS(マーカス)です。

マレーシア人と仕事をして9年になります。

これからマレーシアで働く方は、会社の同僚とうまくやれるか心配ですよね。

海外が初めてとかであれば、なおさらです。

こちらに来る前に、彼らの仕事観について【3つ】のことを知って下さい。

そうすれば仕事でストレスを溜めずに、現地の生活をさらにエンジョイ出来ます。

「東南アジアの優等生」と呼ばれる、マレーシア!
先進的な近代都市と豊かな自然を両立した魅力ある国です。

マレーシア人は仕事しないって、本当?

「いえ、そんなことはありません。彼らなりにちゃんとしています」

ただ、日本から来た「あなたの期待した結果」にはなりません!(断言します)

日本のような仕事に対するスピード感や姿勢は、現地では期待出来ません。

「期日に進み具合を確認すると、まだ仕事に手を付けてない」

「(あなたの基準で)お願いした内容の半分も出来ていない」

こんなことは、日常茶飯事です。

ここで能力が低い、やる気がないと一言で片づけてしまうとストレスの原因になります。

歴史的な背景や価値観を知ることで、彼らなりの頑張りを理解することが必要です。

【マレーシアの実際のところ】

・ほんの60年前に独立した若い国家

・16世紀から400年は、ヨーロッパの植民地だった

・賃金労働が定着してきたのも、歴史的に見れば独立後のつい最近

・村文化の名残りで「競争」よりも、「助け合い」を好む

・個性の差は、学校教育よりも「家庭でのしつけ」の方が影響が大きい

・3000万の人口で内需での発展難しく、外国からの投資で発展した経緯

19世紀のイギリス植民地時代の文献によれば、人口の70%近くを占めるマレー系マレーシア人の多くは、もともと農民だったという記録が残っています。

ジャングルや川沿いに定住し、畑を耕し、魚を釣って日々の糧にしていた人たちです。

隣村まで行って必要なものを物々交換で手に入れたり、困っている人がいれば農作業をお互いに手伝ったりして、穏やかに助け合って暮らしていました。

イスラム教の教えの影響なのか、各村間での争いごともほとんどなかったそうです。

そんな彼らが給料のために会社で仕事をするようになったのは、20世紀に入ってからです。

2世代前の祖父祖母の世代で始まった「ライフスタイル」ということになります。

9年前に60代のマレー系の男性に言われたことを、わたしは今でも忘れられません。

「家族、親戚のなかで初めて会社勤めをしたのが、私です。」

「家族は農業と小さな商店で生計を立てていたが、貧しかった。」

「会社員になる私のことを、家族全員でお祝いしてくれたのがうれしかった。」

いかにマレーシアがまだ若い国か、ということがわかるエピソードです。

マレーシアはまだまだ若く、仕事に対するモラルやマナーも発展途上です。

あなた自身が、発展途上の国で仕事をしていることをよく認識しましょう。

そうすれば、彼らなりの仕事に対する頑張りが見えてくるようになります。

スタッフとの付き合い方で注意点:本当の怠け者もいる

ただし、本当に仕事をせずに、ただ怠けているだけの人も一定数います。

多民族国家のマレーシアの学校教育では、統一した価値観を教育していません。

仕事に対する姿勢や個性は、家庭でのしつけの方が影響します。

アルバイト感覚で正社員をしているスタッフには、早々に退場頂くようにして下さい。

日本よりも雇用形態は、ドライな関係です。
現地では「不真面目な勤務態度」で解雇したとよく聞きます。
海外で弱腰な日本人には、なかなか出来ないようですよ。

若いスタッフがすぐに辞めてしまうって、本当?

「はい、すぐに辞めます。長く続いても5年ですね。」

マレーシアには、ジョブホッピングと呼ばれる転職文化があります。

転職を繰り返すことで、キャリアを積んでいくことが現地でのステータスです。

35歳以下は、ほぼ80~90%が5年以内に辞めていきます。

【転職文化の主な理由】

・一般企業の昇給率は毎年5%前後。転職時の昇給率は20%以上

・中小企業が多く管理職ポストが少ない。社内昇進の機会が少ない

・外国企業も多く、転職市場は常に「売り手市場」

・政府の奨励制度も後押しし、国民の起業精神も旺盛

・楽観的な労働市場環境もあり、「嫌なら辞める」「無理はしない」

マレーシアでは外国企業も多く、高学歴や専門職の人材は常に労働力不足です。

転職理由のトップは、給料です。

優秀なスタッフを引き止めるために、高給を出しても長続きしません。

さらに好条件の転職先を見つけてきて、辞めていくことになります。

まだ終身雇用が残る日本から来たあなたには、驚きの多い市場環境となることでしょう。

優秀なスタッフが辞めることは、会社にとっても大きな損失となります。

給料以外に、スタッフの流出を避ける対策は無いのでしょうか?

わたしの経験から言いますと、有効だったことが2つあります。

ポイント

  1. 優秀なスタッフの頑張りを認めて、感謝する。
  2. 不適切なスタッフは、速やかに辞めてもらう。

マレーシア人は自己承認の欲求が強いので、本人に直接伝わるように褒めます。

金銭による引き止めと同時に行うことで、長く会社で働いてもらえることになります。

マレーシアでも優秀なスタッフは、倫理観があり向上心が強いです。

不真面目なスタッフに対して、経営陣がなんの行動もとらずにいると

「フェアじゃない!」

「こんな会社ではやっていけない!」

と不満を持つようになり、退職していくことになります。

小さな会社ほど、スタッフは日本人を含めた経営陣の決断や行動をよく見ています。

適切な人材を確保するためには、経営陣の強いリーダーシップが必要です!

優秀で適切な人材は、自己向上欲が強いです。
不真面目なスタッフもクビにできない弱腰な会社。
→働く価値のない会社と嫌う傾向があります。

スタッフ採用時の注意点:自分に不都合なことは言わない

それでも一定数のスタッフは辞めますので、新しいスタッフを採用する必要が出てきます。

日本人が責任者としてスタッフ採用まで担当する場合、注意するべきことがあります。

現地での入社面接試験では、応募者は自分の経歴を最大限にアピールしてきます。

少しでも良い給与条件を得るため、応募者は自分に不都合なこと」は一切言いません。

人材派遣会社のアドバイスもあり、経験が少ないや出来ないなどとは絶対に言いません。

これを見破るのは難しく、入社後に【給料に合わない低い能力】という原因になります。

【採用した不適切スタッフへの対処方法】

・試用期間を長くして不相応の場合には、雇用契約解除と出来る就労規則の整備

・ジョブ型雇用条件とし、目標未達の場合は減給や解雇とする契約

現地での雇用環境は、日本よりもはるかにドライな関係が基本です。

適した人材をいかに確保するかが、どの会社にも共通した課題となっています。

有給休暇など休みを取ることが多いって本当?

「はい、基本的に有給休暇は毎年100%消化します。」

有給休暇の消化率が悪い日本から現地に来ると、スタッフの休みが多いと感じます。

実際、休暇も多いですが、、、😅

与えられる有給休暇の日数は日本とほぼ変わらず、年間10日程度が一般的です。

【休暇が多く感じる理由】

・祝祭日は、日本よりもすこし少ない程度(日本16日、マレーシア13日)

・有給休暇は、労働者の権利!100%消化は当たり前

・有給休暇とは別に、【病欠休暇】が年間2週間が保証されている

・労働組合制度が脆弱なので、政府が手厚く労働者を保護している

・仕事よりも常に【家族優先】、家族の用事があれば有給を取る

・旅行が好きな国民性、年間1~2回は有給で長期旅行に行く

マレーシアも世界の例に漏れなく、有給休暇は全て消化するのが基本的なスタンスです。

世界的に見れば、有給が取りづらい日本の方が異常なのかもしれません。

彼らにとっては、「有給休暇は自分のもの」「仕事は会社の都合」になります。

仕事が終わっていないから、有給休暇をキャンセルするなんてことはありません。

せめて仕事に影響が出ないように、計画的に仕事が進んでいるかを確認する。

それだけが、あなたのできる最善策になるでしょう。

さいごに:マレーシアで働く前に考えておくこと

マレーシアで働く日本人の話しを聞くと、みなさん苦労されているようです。

ポイント

・勤務態度を見ていると、やる気がないように見える

・スタッフがすぐ辞めてしまい、定着しない

・仕事が終わっていなくても、長期有給休暇を申請してくる

私の経験では、むしろ我々日本人側が海外で働くことを勘違いしているだけだと感じます。

日本の価値観を海外に持ち込んでも、うまくいくことはありません。

マレーシアでも最近は、デジタル・ネイティブと呼ばれる若い世代が働き始めています。

インターネットを通して、海外の仕事環境や価値観などを貪欲に吸収しています。

「日本の常識は、世界の非常識」日本の普通は、海外では普通では有りません。

日本人に従えとマウントを取っても、反発されるだけでうまくいきません。

多少のことには目をつぶり、彼らとともにどうやってこの国でビジネスをしていくか。

そのことについて、前向きに考えた方が成功への近道になると思いませんか?😔

それでは、よいマレーシアライフを!

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